携帯電話、端末代を
任意整理するとどうなる？

・携帯料金、端末代の任意整理はできる？

・携帯は使えなくなる？

・強制解約された場合の対処法（重要）

・携帯電話の任意整理の特徴

・携帯電話を任意整理するメリット３つ

・まとめ

（携帯電話の任意整理をすべきかの判断の目安）

携帯端末代（スマホ）は、昔と違い、10万円前後する高額な商品となりました。そのため、通常のローンを組む場合と同様に、分割で支払いできない方も増えてきました。

しかし、滞納している携帯料金（毎月の通信料）や端末代を任意整理することは可能です。

滞納中の携帯料金（毎月の通信費）や、支払い中の端末代について、その携帯電話会社と任意整理をすると、対象の携帯電話は強制解約になり、使えなくなります。

携帯は、現代社会のマストアイテムであるため、携帯会社も含めるかは、専門家に相談した上で慎重に判断する必要があります。

なお、強制解約になるのは、「携帯代について携帯電話会社と任意整理した場合」ですので、それ以外の場合であれば、任意整理しても携帯が使えなくなることはありませんので、ご注意ください。

強制解約後、別の携帯会社と契約を結ぶことは基本的に難しいです。

理由としては、ほとんどの携帯会社は、TCA（一般社団法人電気通信事業者協会）という機関に加入しており、情報が共有されているからです。

①まず、一括で携帯端末を購入する方法があります。

しかし、それができれば苦労はしないわけで、ボーナスが直近で入る予定などでなければ難しいでしょう。

②次に、中古の端末やプリペイド携帯を購入する方法です。

これが一番現実的かと思います。プリペイド携帯は、審査がないので、ブラックになっても大丈夫です。プリペイドSIMは、コンビニや量販店で購入可能です。

③さらに、格安スマホにダメもとで申込する方法があります。

例えば、楽天モバイル、LINEモバイル、ワイモバイルなどです。一応審査はあるものの、大手キャリアよりも通りやすいと思われます。

④最後に、任意整理をし、和解金を完済後に別の携帯会社に新規申込する方法があります。

実は、携帯電話の任意整理をしても、完済すれば新規申込ができることがあります（各社の審査にもよりますが）・もっとも、完済するまである程度時間はかかるため、その期間使用するには、やはり中古端末やプリペイド携帯などを購入するしかありません。

携帯電話の任意整理の大きな特徴としては、長期分割を組むことがほぼできないことです。経験上、最大でも１２回～２４回払になることが多いです。他方、通常の任意整理では、最大６０回分割が組めることがよくあります。

１つ目のメリットは、利息や損害金をカットできることです。さらに、端末代を支払中の方は、端末代の損害金のカットも可能です。

２つ目のメリットは、分割払いの交渉ができることです。携帯料金の支払いを滞納すると、ほぼ一括請求されます。端末代支払いも残っている場合は、数十万円になることもあるので、分割払いの交渉ができるメリットは大きいといえます。

３つ目のメリットは、放置せずに任意整理をすることにより、差押えや裁判を回避できます。

以上をまとめると、強制解約のリスクと任意整理するメリットを天秤にかけて判断するとよいかと思います。

いかがでしたでしょうか。

もしかしたら、「一括で払えないけど、携帯は任意整理の対象から外したい」といった場合もあるかもしれません。そういった場合は、自分で携帯会社に交渉すれば3回分割程度であれば交渉できることもあります。

当事務所には数千件以上の豊富な経験がありますので、より一層具体的なアドバイスも可能です。

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